[チリ] 夢のようなトレス・デル・パイネ国立公園1ヵ月 オーガニックファームで働きながら

[チリ] 夢のようなトレス・デル・パイネ国立公園1ヵ月 オーガニックファームで働きながら

アルゼンチンのカラファテから、またチリへと国境を越えてやってきました。それは世界で一番美しいとも名高いトレス・デル・パイネ国立公園を訪れるため。

なんと幸運な事に国立公園内にあるオーガニックファームで、ボランティアとして働けるようになったのです。有機農業について学びながら、トレス・デル・パイネ国立公園を隅々まで歩きまわってきた1ヵ月の記録。

トレス・デル・パイネ国立公園 オーガニックファームで働く

カラファテでペリト・モレノ氷河を訪れた後、国境を越えてチリのプエルト・ナタレスへ。

ヒッチハイクでアルゼンチン国境からプエルト・ナタレスまで乗せてくれたおばちゃん達に、「あんたは私たちの日本人の子供よ!何か困ったことがあったら何でも言ってね。」と、ありがたいお言葉。プエルト・ナタレスの人々フレンドリーな人が多かった印象です。

プエルト・ナタレスでは、カウチサーフィン先のジョニーの家(15人ものバックパッカーが寝泊まりしていた)で2泊。一風変わった、おもしろい人達にたくさん出会えた。そして、トレス・デル・パイネ国立公園へ。

ボランティアとして、国立公園内にあるオーガニックファームで働くことになっていたので、無料のスタッフバスに乗っけてもらえました。2時間ほどして、国立公園が近くなってくると、ワナコ(アルパカに似ているけれど、毛が短い)がたくさん。

バスが到着すると、早速オーガニックファームのスタッフの一人であるダンが、ボランティアとして勤務することになるセロ・パイネ・リザーブ(Cerro Paine Reserve)内の施設を案内してくれました。

ここセロ・パイネ・リザーブは国立公園内ですが、現在でも個人所有の土地です。所有者はこのエリアの開拓者であるクサノビッチ家。敷地内にはホテルやスパ、キャンプ場、トレッキングで宿泊できる山小屋などが整備されています。

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春から秋のハイシーズンの間は400人ほどの人々が働いています。ちなみにホテルで1泊するには300USドルと私では泊まれないほど高額。

ファームで働くボランティアの宿泊先は、ホテル・ラス・トレス(Hotel Las Torres)から10分ほど離れた、森の中のドーム型のテント内にあります。ドームの中には2段ベッドが5台あり、AMA(森林保全やルート整備)をしているNGOのボランティアと合わせて、合計10人が宿泊可能。

ドーム内ではWifiが使用でき、ソーラーパネルからの電力で充電もできるし、2分歩いた先にはホットシャワーもある。12月末から2ヵ月ほどテント暮らしが続いていたので、この環境はまるで楽園のようでした。

ガーデンで仕事をするのは月曜日から金曜日、朝9:00から昼休憩を1時間挟んで夕方17:30まで。土日は休みです。働く代わりに1日4回の食事(朝食・昼食・軽食・夕食)と宿泊代が無料。さらにさらに特典が。

セロ・パイネ・リザーブ内にあるツアー参加とキャンプ場、宿泊施設が無料で利用できる。毎日3セッションあるヨガの参加も無料。ホテル内にあるバーやショップで割引が受けられるetc…

月曜日から金曜日までは、働きながら有機農業について学んで、休みの土日はトレス・デル・パイネ国立公園内にある、無料で宿泊できるキャンプ場に泊って、トレッキングし放題。これ以上ない、最高の時間でした。

国立公園内での1日は朝6:30に起床することから始まります。朝早く起きるのは、7:00に始まるヨガコースに参加するため。1ヵ月の滞在でほぼ毎日欠かさずに通っていました。

7:20ぐらいになると朝日が昇り始め、天気の良い日にはトレス・デル・パイネが赤く染まっていくのが、ヨガをしながら見えるんです。そして、ヨガで1日を始めると体の調子が違う。

その後、食堂で朝食を食べ、仕事を開始するのは朝9:00から。

国立公園内にあるガーデンのプロジェクトを始めたのはスーザン。もともとガーデンを管理していた方が亡くなってから、放置されていたガーデンを蘇らせるプロジェクト。今ではホテル内のレストランや食堂の30~40%の野菜は、ここから供給されています。

敷地内には6棟のグリーンハウス、リンゴや西洋梨、チェリープラムの木が。特にチェリープラムは豊作の時期で、食べきれないほど実がたっくさん。ジャム用に大量に保存。

外にはエンドウ豆、チャイブ、ホウレンソウ、ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、カブ、セロリなど。グリーンハウス内にはトマト、バジル、ズッキーニ、レタス、サラダリーフ、コリアンダー、ルッコラなどが育てられています。

ここではコンポストづくりから、野菜のベッド作り、種まき、収穫まで様々な仕事をやりました。好きだったのが、ズッキーニの人工授粉。人工授粉後、実がついて、あっという間に大きくなるのにビックリしました。

コンポストづくりや野菜ベッドのデザインも楽しくて、たくさん勉強させてもらったのですが、今まで使った事がなかった面白い道具がたくさん。

その一つが電動ドライバーを動力として動かす省エネ耕耘機。表面から数センチメートルをかき混ぜ、コンポストと土をミックス、さらに前回に植えられていた野菜の根っこも取り除くことができます。あの有名な農家エリオット・コールマンの考案だそう。

ブロードフォークと呼ばれるツールもお気に入り。こんな感じで動画のように使います。畑の土壌構造をできるだけ壊さずに、土に空気を入れ、水はけを良くする効果が。手作業で簡単にできるのも良い。

朝の仕事が終われば食堂で昼食。ここセロ・パイネ・リザーブで働く人は皆、ここで昼食、夕食を食べます。この食事の時間にはガーデンで一緒に働くメンバーだけでなく、ガイドとして働く人や、食堂で働く人、ホテルで働く人など、色んな人と知り合うことができました。

ここセロ・パイネ・リザーブで働いていた唯一の日本人でアジア系という事で、働く誰もが存在を知っているという(笑)でもそのおかげで友人がたくさんできてよかった。

昼食が終わると夕方まで、また仕事。畑の仕事以外では、マッシュルームを収穫したりも。中でも好きだったのがでっかいパフ・ボールと呼ばれるマッシュルーム。

ダンがマッシュルーム好きで、色んな食べられるマッシュルームについて教えてくれました。下の写真はパフ・ボールの写真です。焼いて食べるとおいしいです。大きいので薄くスライスしたものを土台にして、小さなピザを作ったりもしました。

仕事が終われば、寿司パーティーをしたり、他スタッフの家に遊びに行ったり、ガーデンで働いている人々以外にも、たくさん友人ができました。

ボランティアとして受け入れてくれた、スタッフの4人、スーザン、カロリナ、パロマ、ダンありがとう。そして一緒にボランティアとして働いたみんな、セロ・パイネ・リザーブで働いていた人々。

語りきれないたくさんの思い出をありがとう。

 

トレス・デル・パイネ国立公園 美しいトレッキングコースの数々

世界で最も美しい場所と名高いトレス・デル・パイネ国立公園。

ニョキニョキとそびえ立つ岩の塔、数ある氷河とそこから流れ込む、美しい色をした川や湖。

トレッキングで訪れることのできる、美しい自然を紹介します。

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トレス・デル・パイネ ビューポイント(Mirador Base de Torres)

まずは一番人気のトレス・デル・パイネビューポイント。トレス・デル・パイネ国立公園を訪れた人なら、まずは誰もが一番行きたいのがこの場所。日帰りでのトレッキングもできます。

トレッキングのスタート場所はホテルから、川にかかる橋を越えて谷沿いにビューポイントを目指します。最初に少し登りますが、途中にあるRefugio Chileno やCamping Torreまではテクニカルな場所はなく、難易度は低めです。

Camping Torreからは急登を登っていき、後半は岩場を歩くことになります。朝日に赤く照らされるトレス・デル・パイネを観たい場合は、道中にあるRefugio ChilenoかCamping Torreで1泊することになります。

Camping Torreから1時間ほど急登を登っていくと、ラグーンの背後にトレス・デル・パイネがそびえ立つ美しい風景が。良い写真を撮るためにこのラグーンにボートを浮かべて湖の真ん中まで行った日本人が以前にいたらしい(笑)

トレイル整備をしている友人とトレイルが閉まった後に行ったので(午後15:00にRefugio ChilenoやCamping Torreからのビューポイントまでのトレイルは閉まり、先には進めません)、普段は観光客でいっぱいの場所に、自分たち以外誰もいないという幸運。

友人はここぞとばかりに裸になって、トレス・デル・パイネを背景に裸写真を撮っていました。裸になりたいほどエネルギーに満ちた美しい場所ということにしておきましょう。

 

セロ・パイネ(Cerro Paine) 360度のパノラマビュー

続いては360度のパノラマが楽しめるセロ・パイネ。風が強く吹いていることが多いので、快晴で風が強すぎない日を選んで登りましょう。

トレッキングのスタート地点はHotel Las Torresから。トレス・デル・パイネビューポイントで歩く谷の反対側にある山の斜面を登っていきます。

森を抜け、1時間30分ほど登っていとトレス・デル・パイネがきれいに見えるビューポイントがあります。ここまではマークされていますが、目指すのはマークされたトレイルがないこの先。

雪のまだ残っている場所もある、山の斜面をさらに登っていきます。振り返るとLaguna IngeやLago Nordenskjold湖などがきれいに見えます。

美しい湖の風景を振り返りながら、さらにさらにガレ場を頂上目指して登っていくと、トレス・デル・パイネビューポイントで見たラグーンまでも見えてきます。

頂上からの景色はこちら。360度のパノラマ風景が楽しめます。反対側にはOトレッキングで歩くことになる、Lago Dicksonなども見えます。

ここからさらに奥に歩き、峠道を越えるルートもあるんです。CONAF(La Corporación Nacional Forestal )からのパーミションが必要ですが、次回訪れた時はぜひとも歩いてみたいルートです。

ブリタニコ ビューポイント(Mirador Britanico)

続いて紹介するのがブリタニコビューポイント(Mirador Britanico)です。Wトレッキングや後に紹介するOトレッキングと呼ばれるコースの一部にもなっています。

私たちは休みの土日を使って、Hotel Las Torresから1泊2日で行ってきました。Refugio FrancesもRefugio Cuernosもセロ・パイネ・リザーブの一部。働いている人は無料で利用できてしまうのです。

まずはHotel Las Torres からLago Nordenskjold湖沿いに歩いていきます。アップダウンはありますが、比較的に平坦な道です。

Refugio Francesを訪れる際に、ガーデンで採れたチェリープラムや野菜、作ったジャムなどを持っていきました。山小屋では新鮮な野菜や果物を食べるのが難しいので、皆すごく喜んでくれました。

ここで1泊した翌日、French Valleyを経由して、Mirador Britanicoを目指します。まずは森の中を抜けCamping Italianoへ。ここから徐々に山道を登っていきます。

まず現れるのがMirador del Frances。ここでは美しい氷河が見えます。気温の高い日には、氷河の一部が轟音をたてて崩れ落ちることも。Refugio Francesでも時折、ゴォ―――!という音が聞こえてくるのは、ここの氷河が崩れている音です。

そしてさらに先を歩いていきます。その先には、これから訪れるMirador Britanicoの一部が。

最後に急登を登っていくとMirador Britanicoに到着です。

2時間ほど景色を堪能した後、Refugio Francesに戻って昼食。そして幸運ことに、Hotel Las Torresまで戻る業務用ボートに乗せてもらえることに。

このボートで各山小屋で働く人々や物資を毎日運んでいるのですが、スペースが空いているので乗れば?と。ラッキー。ボートからの景色も最高でした。

 

サイレントバレー(Valle de Silencio) -パーミション要-

続いてはサイレントバレー(Valle de Silencio)です。このトレイルを歩くにはCONAFからの許可証が必要です。国立公園の入り口にある、アマルガ(Amarga)のCONAFオフィスで許可証をもらいましょう。

許可証無しで行くと、Camping Torreにあるチェックポイントを通ることができません。

おすすめはJapanese Campsiteに1泊して、サイレントバレーの奥まで歩くこと。キャンプ場には簡易のシェルターと簡易キッチンがあります。テントやガスは持って行く必要はありますが。

我々の場合はRefugio Chilenoに無料で泊まれたので、そこから一気にサイレントバレーの奥まで歩きました。

Japanese Campまでは、いくつかの川を越えていく必要があります。途中ルートがわかりづらい場所がありますが、キャンプ場までは常に谷沿いを歩いていきます。途中岩場を山方向に登らないように。

Japanese Campから先は急登を登っていきます。道も岩場になり、風も強くなってきました。

ある程度登りきると前方に素晴らしい景色が広がります。

このルートはトレス・デル・パイネの裏側に行くためのルートです。別の谷からぐるっと裏側に回り込んでいるのです。

谷には氷河も見えます。上から土をかぶっているので、氷河ようには見えませんが実際には氷河です。下の写真の右下に移っている部分です。

風速40-50Kmはあるような、強風の中を風にあおられながら歩いていくと、ついにトレス・デル・パイネの裏側に到達しました。

ただ天気があまり良くなく、トレス・デル・パイネの姿は雲の中。

ただ、その分ミステリアスなサイレントバレーの雰囲気を味わうことができました。

 

バデルバレー(Valle Bader) -パーミション要-

続いて紹介するバデルバレー(Bader Valley)もCONAFからの許可証が必要です。同じようにアマルガ(Amarga)にあるオフィスに行って取得しましょう。

バデルバレーへの入り口は、全くマークされていません。事前にどこが谷への入り口か、知っておく必要があります。Refugio Cuernosの少し手前に登山口はあります。

登山口から2時間ほど登った場所に簡素なキャンプサイトもあります。我々はそこに1泊してバデルバレーのさらに奥を目指しました。

登山口からは急登を登り続けます。湖の景色も次第にきれいに見えてきます。

季節は3月末でした。標高が高い場所では、すでに紅葉も始まっていました。

キャンプ地近くからは、絶景が見えます。この景色を眺めながら、コーヒーを飲んだり、料理してキャンプご飯を食べたり。

最高に贅沢な時間を過ごしました。この景色を楽しみに来るだけでもバデルバレーに来る価値はあります。

翌日は早起きして、さらに奥を目指します。朝日が当たって神秘的なバデルバレー。

ゴツゴツした岩場を歩いていきます。トレイルはマークされていませんが、道は何となくあります。谷沿いに歩いていけば良いだけなので簡単。

どんどんとそびえ立つ岩の塔が近づいてきます。

そしてラグーナに到達。この付近ではクォ―ツもたくさんありました。

ラグーナに到達したのは朝の10時頃、まだまだ時間があるので登れそうな岩の塔に登ってみようぜ!ということに。

もちろんトレイルなどありませんが、ずんずん岩の斜面を登っていきます。そして岩の塔のすぐ下に来ることに成功。ここからクライマーたちはロッククライミングを始めるんだろう。

昔々、氷河が大地を削って削ってできた地形。そして今も生きている。時々パキッっという音がして、岩の塔の一部が崩れ、小さな石がどこかで転がり落ちる音。

この自然の迫力に誘われるように、さらに思考がエスカレートした我々は岩の塔と塔の間に、面白そうな隙間を発見。しかも何とかよじ登れそう。あの隙間からすごい景色が見えるかも?ということで少々リスクを冒して、その方向へ。

そしてロッククライミングをするように、慎重に岩の塔の間を全身を使ってよじ登ります。そして、最後の岩盤をよじ登った先はダーーーンとパックリ90度に一気に落ちる崖。思わず足がすくみます。

このスリル感とは反対に、岩の塔のギャップからは美しく平和な湖が広がる景色。

整備されたルートを歩くのに飽き飽きした人へ、バデルバレーはトレス・デル・パイネ国立公園にあるエキサイティングなルートです。

Oサーキット トレッキング(O Trek)

最後に紹介するのはOトレックと呼ばれる、トレス・デル・パイネ中を9日間ほどかけてグルッと歩くコース。ボランティアとして1ヵ月働いた最後に、スタッフのダンと同じくボランティアメンバーの一人ピーターと一緒に行ってきました。

Oトレックの一部である南側ルートは、歩いたことがあるので省略。Refugio Paine Grandeまで、あわよくばRefugio Francesまで歩いて、業務用ボートでHotel Las Torresまで戻ろうという計画。

実際の計画

1日目: Hotel Las Torres→ Camping Seron
2日目: Camping Seron→ Refugio Dickson
3日目: Refugio Dickson→ Camping Perro
4日目: Camping Perro→ Camping Paso
5日目: Camping Paso→ Paine Grande(またはRefugio Frances)→ボートで帰路へ

本当は事前にキャンプ場を全て予約したりしないと行けないのですが、ウェブサイトから予約できなかったので、どのキャンプ場も予約しないで行ってきました。

セロ・パイネ・リザーブで働いている事を告げると、予約なしでもキャンプ場に問題なく宿泊できるとの事を友人たちから聞いたので。赤ワインやチョコレートを賄賂として持って行ったりしていた友人もいた(笑)

もう予約してる時間もないし、イチかバチかで行ってみて、ダメだったら戻ってこようという話をして赤ワインの賄賂をもって行ってみることに。

1日目Hotel Las TorresからCamping Seronに向かってのトレッキングをスタート。道中で見つけたマッシュルームを集めながら、歩いていきます。Oトレック中は、トレッキング中で見つけた野草やキノコを調理して食べてもいました。

平坦な道をしばらく歩いていると、ブーンという車の音が後ろから。知っている人だったらヒッチハイクしようと話をしていたら、なんと知り合いが運転してました。後部座席にはスペースが(笑)

なんと初日ここでトレッキング終了。まさかの車でCamping Seronに向かいます。でっこぼこの道を走りながら到着。

このキャンプ場はネズミがたくさん出ることで有名。食べ物をテントの中に入れていると、テントをかじってでも中に入ってくるそう。なので皆さん食べ物は木の枝に括り付けたりしていました。ちなみに、このキャンプ場にはホットシャワーもあるので、快適に過ごせます。

我々はセロ・パイネ・リザーブで働いている特典として、無料でキャンプさせてもらっているので、ゲストが食事を食べた後の山小屋の掃除などを手伝ったりさせてもらいました。

ここから無線通信で次のキャンプ場を予約しようと試みるも返事がなく失敗。明日チェックポイントに直接行ってみるしかない。うまくいく事を願って、持ってきた白ワインをチビチビ飲みながら眠りにつきます。

さて2日目Camping Dicksonに向かって、今日はちゃんと歩きます。天気も快晴で、なだらかな道を気持ちよく歩いていきます。途中の高台からは、きれいな湖と川が見える。この色の違いがたまらない。

ただ唯一の心配事は、どうやってCONAFのチェックポイントをくぐり抜けるかという事。ここでRefugio Dicksonに宿泊する予約を持っているかどうかのチェックがあり、予約していなければ引き返さなければならないらしい。

そしてチェックポイントへ。黙って抜けれそうでしたが、後々問題になりそうなので予約を全くしていない事を正直に話してみることに。セロ・パイネ・リザーブで働いている事を示す、名刺のようなものを見せても「これはいくらでも偽造できるな」と言われて、信じてもらえず。

それでも少し粘って、ガーデンで働いている写真や、リザーブで働く共通の友人たちの話をしていると徐々に打ち解けていく。運が良かったのは責任者の女の子がガーデン好きでマッシュルームにも詳しかったこと。

ガーデンやキノコについて話しながら、マテ茶を一緒に飲む仲になり、Refugio Dicksonに空きスペースがあるかどうか、電話で確認してくれることに。結果はどうであれ、仲良くなったので賄賂用の赤ワインをもうあげちゃいます(笑)

そして幸運な事に空きスペースあり、CONAFからも公式に予約なしでも歩いて良しとの許可をもらって先に進めることに。これでもう恐れるものはない!

Refugio Dicksonまでは、また多少のアップダウンはありますが、平坦な道を歩いていきます。トレイルからは以前歩いたことのあるサイレントバレーやセロ・パイネが見えます。

チェックポイントを越えて、続けてOトレックを歩くことができる喜びで、バックパックの重さも気になりません。

最後の高台を登ると、もうRefugio Dicksonはすぐそこに。噂には聞いていましたが、湖の近くで最高に美しいロケーションにあります。

高台からキャンプ場に下っていくと、そこに何やらグリーンハウスを発見。気になってのぞいてみるとレタスやルッコラが育っている。CONAFのスタッフも滞在していて、話を聞いていると生ごみ対策としてコンポスト作りも、今年か始めたよう。

たしかにこのような辺境の地では特に、ゴミの処理が大きな問題になってくる。運ぶのにも大量の化石燃料を消費せざるを得ないし。コンポストで生ごみやトイレットペーパー、段ボールなど堆肥化できるものを処理できれば理想的。

来年もスタッフとして滞在するダンが、「一緒にトレス・デル・パイネ国立公園のコンポストプロジェクトやりましょう」とCONAFのスタッフと意気投合したようで良かった。仲良くなったついでに、次のキャンプ場も電話で予約してもらって一安心。

驚いたことにこのキャンプ場にもホットシャワーが。トレス・デル・パイネ国立公園。すごい設備です。なんだかキャンプというより、山リゾートに泊まっているみたい。

さぁ、明日に向かってゆっくり就寝。少し風が強いのが気になるけれど。

そして夜中眠っていると突然何かがバキッと折れた音がして、「ファック!ファック!」と誰かが叫ぶ声。自分達のテントではなく、隣人のテントが強風で壊れてしまったみたい。困った時はお互い様。ヘッドライトをつけて、救援。

持っていたダグテープをつかって破けたテントを補修して、折れたテントポールも一時的に修理。パタゴニアは天気が突然変わるので、テントの設置場所には注意です。特に強風に気をつけましょう。

3日目。今日はCamping Perroに向かいます。午前中はずっとCONAFのスタッフと話していたので、トレッキングを開始したのは12:00。

しばらく登っていくとLago Dicksonの眺め。美しい。Refugio Dickson とCamping Perroの間には素晴らしい森を抜けていきます。3人とも一致で一番のお気に入りのルートでした。

道中で食べられるマッシュルームやベリー、イチゴの一種を発見するたびに止まっていたので、通常4時間かけて歩くルートを6時間以上もかけて歩きました(笑)

例えばこのサンゴのような形をしたマッシュルーム。食べられます。

これはチャウダベリーというベリーの一種。食べられます。甘くておいしい。

そして野生のイチゴ。これも食べられます。甘くて本当にイチゴのような味がします。

こんな風に次々と発見し、この森は最高だぁーーーとなったのです。

Oトレックで面白いのは、泊まれるキャンプ場が限られているので、キャンプ場に到着すると、毎日同じメンバーに出会う事。3日目ぐらいから皆仲良くなり始めます。皆、私たちが森で収穫しながら歩いているのを知っているので、「今日は何を見つけたんだ?」と興味津々。

ここCamping Perroでは、収穫したマッシュルームに買ってきたソーセージ、最後に食べられるWild Apioと呼ばれる野草を加えて調理しました。新鮮採れたてのマッシュルーム。最高にうまい!

4日目、腹痛になって死ぬこともなく、無事に起床。ここCamping Perroにはホットシャワーはないので、シャワーはパス。1000m以上ある峠道を越えて、Camping Pasoを目指します。

昼からは風が強くなり、峠道で強風が吹き荒れる確率が高いという事で、誰もが朝早起きして歩き始めます。

急登を登っていくと辿り着いた美しいラグーン。ピーターが我慢できずに「ちょっと泳いでくる!」と裸になってラグーンにダイブ。鋭い石で足裏を切って戻ってきました。マネしないでください(笑)

さらに岩場を登っていくと頂上に辿り着きます。そして、、、

頂上からはグレイ氷河が見えます。わー!すごい!こんなに大きな氷河を上から見下ろしたのは初めてです。ここで持ってきた赤ワインと準備していたサラミとチーズで乾杯。

峠を越えると一気に坂道を下っていきます。ここからは、ずっとグレイ氷河の絶景を右側に下っていきます。

そしてCamping Perroに到着。Refugio Greyまで歩くことも考えましたが、今日はこのキャンプ場に滞在することに。

その一つの理由がCamping Perroのビューポイントからは、素晴らしいグレイ氷河の景色が見えること。キャンプできるスポットは少ないですが、もしチャンスがあればこのキャンプ場に滞在してみてください。

こんな風に氷河全体を見渡すことができます。

ここでもコンポストプロジェクトについて相談。彼らもコンポストは作っていましたが、段ボールやトイレットペーパーも堆肥化できるとは知らずに、わざわざ人力で運んでいたよう。来年に向けてプロジェクトが動き出せばいいなあ。

5日目、朝早く起きてビューポイントから氷河を観賞。氷河がオレンジ色に染まるのを期待していましたが、少し空がピンクになる程度でした。

今日はトレッキングの最終日、Paine Grandeへと向かいます。どんどんと標高を下げながら、吊り橋をいくつも渡って谷を越えていきます。

しばらくすると氷河の先端部までやってきました。この先端部は2019年の2月末から3月初旬にかけて崩れました。今年の夏の猛暑と激しい雨が重なったことが原因で崩れたそう。

各地で起こっている、気候変動の象徴のような存在と言えるかもしれません。

さてトレス・デル・パイネ国立公園を北からぐるっと回ってきて、南側に戻ってきました。Paine Grandeに到着です。ダンは翌日から仕事があるので、ここからボートでセロ・パイネ・リザーブまで帰ることに。

私とピーターは、友人たちに会うために、Paine GrandeからRefugio Francesまで歩くことに。

私たちはRefugio Francesに1泊後、業務用ボートでHotel Las Torresまで帰りました。ここから先のルートは以前に歩いたことがあったので。本当のOトレックルートとしては、このように続きます。

6日目: Paine Grande→Mirador Britanico→Camping Italiano
7日目: Camping Italiano→Refugio Chilemo
8日目: Refugio Chileno→Mirador Base de Torres→Hotel Las Torres

といったような感じになるでしょうか。

トレス・デル・パイネ国立公園に魅力を存分に楽しめるOサーキットトレック。時間があればぜひ楽しんでみてください。

おわりに

トレス・デル・パイネ国立公園の色んな場所を歩き回って、ちょっとしたガイドよりもエリアを知っているかもしれません(笑)

トレス・デル・パイネ国立公園を楽しみたいなら、天候のチェックもお忘れなく、おすすめは、「windguru」というウェブサイト。現地のガイドも使っているウェブサイトです。

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