カスピ海を越えていく ウズベキスタンからカザフスタン経由でアゼルバイジャンへ

カスピ海を越えていく ウズベキスタンからカザフスタン経由でアゼルバイジャンへ

さて1ヵ月近く滞在したウズベキスタンのビザも、もう有効期限が近づいてきてしまいました。ヒヴァに数日滞在した後、カスピ海をアゼルバイジャンへと越えるため、カザフスタンのアクタウへと向かいます。この時の写真が全くない。バタバタしていたのか、少し疲れていたのか。

美術館だけおもしろかったヌクスから列車でアクタウへ

さてさてヒヴァを離れてヌクスへやってきました。ここからはヒッチハイキングも少し休憩。ビザが切れる前に、国境に辿り着かないと、ややこしいことになってしまうので、今回は安全策。

ヌクスでの見所は特になし、ですが美術館はおもしろかった記憶が。美術館の名前は「イゴール・サヴィツキー記念カラカルパクスタン共和国国立美術館」です。

イゴール・サヴィツキー(現在ウクライナのキエフ出身)は、当時のソ連の弾圧下で全英主義的な芸術作品を個人的に収集し続けていました。その彼の豊富なコレクションが主な展示作品。ヌクスに行けばこの美術館だけは、おすすめです。

さてヌクスからは電車に乗って、ウズベキスタンのアクタウに向かいます。アクタウに向かう理由は、そこからカスピ海を越えて、アゼルバイジャンのバクーに向かう貨物船に乗れるという情報をネットでゲットしたから。

飛行機でも行けるけど、カスピ海を船で越えるっていうのが、やっぱりいいじゃないですか。何でも1週間に1本あるか、ないかの幻のカーゴシップらしい。運よく乗船できることを願います。

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出国の際にも1つ問題が。ウズベキスタンでは民家に宿泊することは禁じられていて、ホテルに泊まったことを証明するレギストラーツィア(滞在登録)がホテルに滞在したことを証明するために必要になるのです。しかし、私は民家に宿泊していたので持っていません。

持っていなければ、確認されたときに高額の罰金をとられることもあるそうで少し心配。

どうにかチェックされないことを願います。陸路越えのルートだとチェックされないことが多いみたいなので大丈夫なはず。当時はこんな不確かな情報ばかりで、風まかせにどうにでもなれという感じで旅していたんだな。振り返るとおもしろい。

あ、さらにヌクスからアクタウへ向かう電車にも問題があるらしい。バックパッカーの間では、地獄列車と呼ばれ何人もの旅人が、このルートで悲惨な目にあっているそう。なんでも電車がすし詰め状態で、蒸し風呂のようになり、汗と匂いに9時間もの間紛れながら、悲惨な事になるらしい。

できればこれも避けたい。なんかこの先大変そう。

ヌクスから経由駅のベイニャウ駅(カザフスタン)へ到着し、その後すぐにアクタウ行の電車が来る。ここで人混みを押し切って直後に来る電車のチケットを購入できなければ、地獄列車行きになるそうだ。

さーて色んな思いを巡らしながら朝8:00出発の電車でヌクスに別れを告げます。この電車が進むスピードが恐ろしく遅い。300kmぐらいの距離に9時間もかかる。カザフスタンの国境が近づいてきたので、ドキドキしながら電車の中でパスポートのチェックを待ちます。

そしてパスポートのチェック。滞在登録も済まして問題ない風を装って、パスポートを差し出す。
「何処から来たんだ?」「日本です。」「日本は良い国だな。技術がある。素晴らしい国だ」
笑顔でそう話す彼は、レギストラーツィヤの事には一切ふれなかった。イエ――――ス。難関を突破。

カザフスタンに入国し、次はアクタウへのチケット購入への陣。

電車は少し遅れて到着したらしい。早速チケット売り場へ突入する。売り場はすでに修羅場状態。ぎゅうぎゅう状態で前に進めない。そして順番というものが存在しない。

戦闘モードに入って、申し訳ないけれど少し人を押しのけ、チケットカウンターへ。「アクタウ行きのチケットをください!」だが、時すでに遅し。乗らなければならなかった電車は、すでに出発してしまい、次の列車を待つことに。無念です。地獄列車行き決定。

でもここで「地獄列車といってもそれほどでもないだろう。強運の持ち主だから大丈夫なはず」と、根拠もなく気持ちを切り替えて、列車の到着を待ちます。

そして、電車が到着。もう到着した瞬間からわかった。これはアカン。大量の人が殺到し、ぎゅうぎゅう詰め。席番号はあるが、そんなの関係ない。足の踏み場もないくらい。地獄列車と言われる理由を身にしみて、後悔と共に理解しました。

もうすごく眠いのに、アクタウまで立ったままなんて絶対無理。ここで決断。車掌さんに頼んで、電車のチケットをアップグレードしてもらって、寝台車に移動。ふー危なかった。あのまま立ったままだったら死んでるよ。

アップグレードしたかいもあって、ベッドにきれいなシーツに枕まで。翌日のアクタウ到着まで熟睡しました。

アクタウに到着 果たしてバクー行の貨物船はあるのか?

さてアクタウに到着。ここでは事前にカウチサーフィンでGazizの家に滞在。彼の家族もすごく良い人達だった。本当にカザフスタン良い人ばっかり。到着後、さっそく貨物船のチケットを買いに行きます。

ちなみにアクタウでフェリーのチケットが買えるという情報があったのはここです。

オフィスに行っていつ船が出港するのか聞いてみると、何と翌朝早朝らしい。これは予想外に早い。Gaziz家族ともう少し一緒に過ごしたかったけれど、いつ来るかわからない貨物船だから、このチャンスを逃すわけにはいかず。

なぜかチケットはここでは買えずに、港まで行かなければならないようなので、フェリー乗り場まで移動。

港に行ってチケットオフィスに行き、チケットを購入します。明日の朝6:00に出港するらしい。値段は80USドルでした。はい全然安くないです。飛行機でも同じぐらいの値段で行けるそう。でもね船で越えるっていうのがいいんですよ。

80USドルも手持ちで持っていませんでしたが、チケット売り場の目の前にATMがあり、運よくそこでお金を引き出すことができました。

チケット売り場にはたくさんのトルコ出身のトラックドライバーたちが、たむろしていました。中央アジアからトルコまでの超長距離トラックのドライバーたちです。カスピ海をフェリーで越えて、輸送しているんですね。

トルコには以前訪れたことがあったので、彼らとの話は盛り上がりました。

もう少しアクタウを見てまわって、ホスト家族と過ごす時間があれば良かったのに。翌朝ホスト家族に別れを告げて、フェリーターミナルへ。

船は朝6時出発の予定が、待って….待って…待って、出国審査を終えて乗り込んだのはもう10時を過ぎていました。そして出港したのは、13時頃。予定時間なんかあってないようなもの。このフェリーに乗る人は長時間の待ち時間を覚悟してください。

さんざん待たされた後、船の中に入ると思っていたよりと割と良い。食堂でご飯も3食ちゃんとついてきました。何とお代わりも自由。ホッとシャワーもあるし、ベッドもある。

世界最大の湖カスピ海を船に揺られて横断。出国から24時間ほどでバクーが見えてきました。

おわりに

ヌクスからアクタウ間の地獄列車の噂は本当でした。みなさんもこのルートを通られるときはお気をつけください。

 

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