中国の旅(3) 戻ってきた中国、ウィグル自治区へ

中国の旅(3) 戻ってきた中国、ウィグル自治区へ

モンゴルからブルガン国境を越え、再び中国に戻ってきました。

国境のガードマンには「この国境で日本人を見るのはお前が初めてだ」とか言われたけど、そんなに誰もここの国境は通らないのかな?

国境の中国側の税関はめちゃくちゃフレンドリーで驚きでした。「え?日本人?日本好きなんです。一緒に写真撮ってもいいですか?」と言われ、荷物をくまなくチェック。ニコニコしながら「これは何ですか?これはどこで撮った写真ですか?」ってめっちゃ聞いてきて、ただ好奇心でチェックしているとしか思えない態度。

中国の公安や国境等でのこういう類のチェックは、かなり厳しいイメージが勝手にありましたが、ここではゆるゆるの感じでした。

さて写真も一緒に撮ったことだし、とりあえずウイグル自治区のウルムチに向かいます。

カシュガル近郊の村にて

予想外に苦戦のヒッチハイクでへとへとになってウルムチに到着

「中国のヒッチハイクはめちゃくちゃ簡単だから」と、一緒に旅をしているクレメントに得意そうに実体験を交えて話していたのに、国境からのヒッチハイクはかなり至難の業でした。

まず国境からの車は想像以上に少なく、なかなか車が捕まらない。

ようやく止まってくれた最初の車。

私:「No Money オッケー?」

ドライバー(笑顔で):「ノーマニ?ノッマニ?オッケー。」

と言って、相手も気持ちよく乗せてくれたと思ったのに、車を降りようとしたら「なんでお金払わないんだ!」ってちょっと怒ってる。ちょっと意味を理解してるか不安だったけど、やっぱりわかってなかったみたいです。

別の場所では警察に職務質問をされて、「何やってるんだ?パスポートを見せなさい。」ただトラブルになるのではなく彼らは助けようとしてくれる。「外国人がヒッチハイクをこんな場所でして危ないじゃないか。事情はわかった。では私たちが車を止めて運転手に聞いてあげよう。」

大人しくして待つこと40分経過…

全然車を止めようとしてないやん。

最終的にはヒッチハイクをしてウルムチまで行くなんか不可能だからタクシーやバスで行けと言ってきたりする。

カシュガル旧市街

もう待っていてもしょうがないので、「ご心配なく。こっちで勝手にやりますので」とそこから離れてヒッチハイクを再開。何とかウルムチからすぐ近くの都市、フーカンまで行く車を捕まえる事に成功しました。良かったー。もう疲れたし、フーカンからはバスに乗ってウルムチに行こう。

私たちを拾ってくれたドライバーとその友人は運転しながらタバコを吸い続けている。吸い終わるとすぐに次のタバコに火をつける。おかげで車の中はかなり煙たい。4時間程進んだところで夕食を一緒に食べる。車に乗せてもらっているので、感謝の気持ちを込めて夕食をご馳走する事にした。夕食も食べたし、これでフーカンまで後少しだと思いつつ居眠りをしていると、突然午前1時にドライバーに起こされる。

「ここ何処だ?」フーカンに到着したと思ったら、なぜか150kmもフーカンから西に離れたモリという場所で降ろされたみたい。

そして、ドライバーは高そうなホテルを指さし、「今夜はここに泊まって明日はバスでウルムチに行けばいい」と言いだす。信じられない。そんな高級ホテルに泊まる金があればヒッチハイクなんかするかい!しかも午前一時にここで降ろす?しょうがないので近くにあった広場でテントを張って就寝(警察来ませんように)。

カシュガルの土産物屋さん

翌朝それでも懲りずに、何もなかったかのようにウルムチまでヒッチハイク開始する。倒れても何度でも起き上がる精神。しばらくしてウルムチまで行く車が止まったー!でもこの車にもウルムチの10km手前の高速道路上で降ろされたー。ウイグル自治区でのヒッチハイクはどうなってるんだー!車がビュンビュン走っている高速道路から塀を乗り越え、バス停までかなり歩いて、何とかウルムチまで辿り着いたときはもうヘトヘト。

ウルムチは想像していた通り都会の街。高層ビルが立ち並び、公共バスが走り回っています。ただ他の中国の都市と少し違う。顔は東アジア系の平たい顔ではなく、アラブの人々の目鼻立ちがくっきりした顔に少し近い人が多い印象。ムスリムの人が大多数のなので、レストランでもイスラム教の人々の為のレストランが多いです。

ウルムチ

中国に入国して楽しみにしていたのは食事!モンゴルから出国してきたばかりの僕たちにとって野菜や果物がこんなに種類が豊富にあるのは天国だった。この周辺はメロンの産地になっている事もあって、ハミメロン(日本でいうと夕張メロンみたいな感じ)はめちゃくちゃ安くてうまい。数え切れないくらいメロンをたくさん食べた。

ウィグルに来た時に忘れてはいけない料理がラグマン。日本のうどんのような麺に、牛肉や羊肉とトマトベースのスープで煮た羊肉や季節の野菜などの具がかかっている。これがめちゃめちゃおいしい。中央アジアではどこでも食べれます。

中央アジア名物ラグマン
作っているのはラグマン

電車に乗って中国の西の果て、カシュガルへ

過去数日でヒッチハイクで少し疲れたので、電車でカシュガルへ行くことにしました。ウルムチの駅ではチケットを買うだけなのに、何度も何度も荷物の検査があり、長蛇の列ができていて時間がかかります。そして皆さん荷物が多い。

購入したのは硬座のチケット。何しろ値段が安い。カシュガルまでは一日かかりますが、一日ぐらいなら寝台席でなくても良いだろうとの判断でした。

カシュガルへ向かう電車 硬座席の様子

翌日電車に乗り込みカシュガルへと向かいます。これから一日お世話になる相席の皆さんにも挨拶をすませ、出発進行。あー今日は何も心配せずに、ここに座っているだけでカシュガルに到着するんだなー快適だなー、と思っていたのもつかの間。プシュー…という音と共に電車はストップ。どうやら砂嵐が起きているみたいで、安全のために電車を止めたみたいです。

まぁしばらくしたら発車するだろうと思っていた列車は、夜中になっても出発せず…いつ出発するのだろう?誰に聞いてもわからない。

通常硬座席には人がたくさんいて横になって眠ることは不可能ですが、かなり座席が空いている車両を発見。そこで横になって寝てもいいか聞くと、車掌さんは問題ないとのこと。中国で好きなのは、こういう寛大なところ。その日はそこで眠らせてもらった。

翌朝の7:00頃に起きても、まだ電車は動いていない。ウルムチで買ったパンをむしゃむしゃかじりながら待っていると、10:00頃になってようやく列車が動き出しました。結局列車の中でもう一泊するはめになり、3日間過ごしてようやく朝6:00にカシュガルに到着しました。

つくづく運に見放されたこの数日間の移動だったが、「雨のち晴れ」カシュガル以降は面白い出会いが続きます。旅の続きはこちらから。

中国の旅(4) シルクロードのオアシス都市カシュガル

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